太宰治 『ろまん燈籠』 次男は、意気銷沈の態である。 かえす言葉も無く、ただ、幽かに苦笑して母のこごとを聞いている。 この次男は、兄妹中で最も冷静な現実主義者で、したがって、かなり辛辣な毒舌家でもあるのだが、どういうものか、母に対してだけは、蔓草のように従順である。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア