さとの必死の答弁も、一向に、役に立たなかった様子である。
さとは大いにしょげて、こそこそとお膳を片附け、てれ隠しにわざと、おほほほと笑いながら、またお膳を捧げて部屋から逃げて出て、廊下を歩きながら、泣いてみたいと思ったが、べつに悲しくなかったので、こんどは心から笑ってしまった。
母は、若い者の無心な淡泊さに、そっとお礼を言いたいような気がしていた。
さとの必死の答弁も、一向に、役に立たなかった様子である。
さとは大いにしょげて、こそこそとお膳を片附け、てれ隠しにわざと、おほほほと笑いながら、またお膳を捧げて部屋から逃げて出て、廊下を歩きながら、泣いてみたいと思ったが、べつに悲しくなかったので、こんどは心から笑ってしまった。
母は、若い者の無心な淡泊さに、そっとお礼を言いたいような気がしていた。