太宰治 『ろまん燈籠』 一声かすかに、鴎の泣き声に似た声が、釜の中から聞えた切りで、あとは又、お湯の煮えたぎる音と、老婆の低い呪文の声ばかりでありました。 あまりの事に、王子は声もすぐには出ませんでした。 ほとんど呟くような低い声でようやく、 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア