祖母は、膝をすすめ、文章の切れめ切れめに、なるほどなるほどという賛成の言葉をさしはさむので、末弟は読みながら恥ずかしかった。
祖父は、どさくさまぎれに、ウイスキイの瓶を自分の傍に引き寄せて、栓を抜き、勝手にひとりで飲みはじめている。
長兄が小声で、おじいさん、量が過ぎやしませんかと注意を与えたら、祖父は、もっと小さい声で、ロオマンスは酔うて聞くのが通なものじゃ、と答えた。
祖母は、膝をすすめ、文章の切れめ切れめに、なるほどなるほどという賛成の言葉をさしはさむので、末弟は読みながら恥ずかしかった。
祖父は、どさくさまぎれに、ウイスキイの瓶を自分の傍に引き寄せて、栓を抜き、勝手にひとりで飲みはじめている。
長兄が小声で、おじいさん、量が過ぎやしませんかと注意を与えたら、祖父は、もっと小さい声で、ロオマンスは酔うて聞くのが通なものじゃ、と答えた。