太宰治 『ロマネスク』 満月が太郎のすぐ額のうえに浮んでいた。 満月の輪廓はにじんでいた。 めだかの模様の襦袢に慈姑の模様の綿入れ胴衣を重ねて着ている太郎は、はだしのままで村の馬糞だらけの砂利道を東へ歩いた。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア