太宰治 『ロマネスク』 そのとしの春には村のことごとくの林檎畑にすばらしく大きい薄紅の花が咲きそろい、十里はなれた御城下町にまで匂いを送った。 秋にはもっとよいことが起った。 林檎の果実が手毬くらいに大きく珊瑚くらいに赤く、桐の実みたいに鈴成りに成ったのである。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア