次郎兵衛は夜、酒を呑んでのかえりみち必ずひとつの水車を征伐した。
廻りめぐっている水車の十六枚の板の舌を、順々にぽかりぽかりと殴るのである。
はじめは見当がむずかしくてなかなかうまく行かなかったのであるが、しだいに三島のまちで破れた舌をだらりとさげたまま休んでいる水車を見かけることが多くなった。
次郎兵衛は夜、酒を呑んでのかえりみち必ずひとつの水車を征伐した。
廻りめぐっている水車の十六枚の板の舌を、順々にぽかりぽかりと殴るのである。
はじめは見当がむずかしくてなかなかうまく行かなかったのであるが、しだいに三島のまちで破れた舌をだらりとさげたまま休んでいる水車を見かけることが多くなった。