太宰治 『ロマネスク』 その翌る年の二月のよい日に、次郎兵衛は宿場のはずれに新居をかまえた。 六畳と四畳半と三畳と三間あるほかに八畳の裏二階がありそこから富士がまっすぐに眺められた。 三月の更によい日に習字のお師匠の娘が花嫁としてこの新居にむかえられた。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア