次郎兵衛は、これはまたこれで結構なことにちがいないのだろう、となま悟りしてきょとんとした一日一日を送っていた。
父親の逸平もまた、これで一段落、と呟いてはぽんと煙管を吐月峯にはたいていた。
けれども逸平の澄んだ頭脳でもってしてさえ思い及ばなかった悲しいことがらが起った。
次郎兵衛は、これはまたこれで結構なことにちがいないのだろう、となま悟りしてきょとんとした一日一日を送っていた。
父親の逸平もまた、これで一段落、と呟いてはぽんと煙管を吐月峯にはたいていた。
けれども逸平の澄んだ頭脳でもってしてさえ思い及ばなかった悲しいことがらが起った。