太宰治 『佐渡』 けれども船室の隅に、死んだ振りして寝ころんで、私はつくづく後悔していた。 何しに佐渡へ行くのだろう。 何をすき好んで、こんな寒い季節に、もっともらしい顔をして、袴をはき、独りで、そんな淋しいところへ、何も無いのが判っていながら。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア