太宰治 『一つの約束』 この遭難者の美しい行為を、一体、誰が見ていたのだろう。 誰も見てやしない。 燈台守は何も知らずに一家団欒の食事を続けていたに違いないし、遭難者は怒濤にもまれて(或いは吹雪の夜であったかも知れぬ)ひとりで死んでいったのだ。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア