太宰治 『九月十月十一月』 爛熟し、頽廢し、さうしてさびた揚句の果が、こんな閑寂にたどりついたので、私は、かへつて、このせまい裏路に、都大路を感ずるのである。 ふと、豆腐屋の硝子戸に寫る私の姿も、なんと、維新の志士のやうに見えた。 志士にちがひは、ないのである。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア