けれども、私から見れば、そんな陰口は、必ずしも当を得ているとは思えなかった。
大隅君は、不勉強な私たちに較べて、事実、大いに博識だったのである。
博識の人が、おのれの知識を機会ある毎に、のこりなく開陳するというのは、極めて自然の事で、少しも怪しむに及ばぬ筈であるが、世の中は、おかしなもので、自己の知っている事の十分の一以上を発表すると、その発表者を物知りぶるといって非難する。
けれども、私から見れば、そんな陰口は、必ずしも当を得ているとは思えなかった。
大隅君は、不勉強な私たちに較べて、事実、大いに博識だったのである。
博識の人が、おのれの知識を機会ある毎に、のこりなく開陳するというのは、極めて自然の事で、少しも怪しむに及ばぬ筈であるが、世の中は、おかしなもので、自己の知っている事の十分の一以上を発表すると、その発表者を物知りぶるといって非難する。