謝源は今宵程自分といふものが大きく思はれた時はなかつた。
その為か彼は今迄の苦い戦の味もはや忘れてしまつたやうになつて居た。
五年の長い歳月を費し、しかも大敗の憂目を見ること三度、やうやうにして首里よりはるか遠くの石垣島を占領したあの苦しみも忘れてしまふ程であつた。
謝源は今宵程自分といふものが大きく思はれた時はなかつた。
その為か彼は今迄の苦い戦の味もはや忘れてしまつたやうになつて居た。
五年の長い歳月を費し、しかも大敗の憂目を見ること三度、やうやうにして首里よりはるか遠くの石垣島を占領したあの苦しみも忘れてしまふ程であつた。