太宰治 『六月十九日』 私は子供の頃、妙にひがんで、自分を父母のほんたうの子ではないと思ひ込んでゐた事があつた。 兄弟中で自分ひとりだけが、のけものにされてゐるやうな氣がしてゐた。 容貌がまづかつたので、一家のものから何かとかまはれ、それで次第にひがんだのかも知れない。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア