見よ。
林の奧の、やや廣い草原に、異形の物が十數人、と言ふのか、十數匹と言ふのか、とにかく、まぎれもない虎の皮のふんどしをした、あの、赤い巨大の生き物が、圓陣を作つて坐り、月下の宴のさいちゆうである。
お爺さん、はじめは、ぎよつとしたが、しかし、お酒飮みといふものは、お酒を飮んでゐない時には意氣地が無くてからきし駄目でも、醉つてゐる時には、かへつて衆にすぐれて度胸のいいところなど、見せてくれるものである。
見よ。
林の奧の、やや廣い草原に、異形の物が十數人、と言ふのか、十數匹と言ふのか、とにかく、まぎれもない虎の皮のふんどしをした、あの、赤い巨大の生き物が、圓陣を作つて坐り、月下の宴のさいちゆうである。
お爺さん、はじめは、ぎよつとしたが、しかし、お酒飮みといふものは、お酒を飮んでゐない時には意氣地が無くてからきし駄目でも、醉つてゐる時には、かへつて衆にすぐれて度胸のいいところなど、見せてくれるものである。