と言ひ出し、鬼たち互ひにひそひそ小聲で相談し合ひ、どうもあの頬ぺたの瘤はてかてか光つて、なみなみならぬ寶物のやうに見えるではないか、あれをあづかつて置いたら、きつとまたやつて來るに違ひない、と愚昧なる推量をして、矢庭に瘤をむしり取る。
無智ではあるが、やはり永く山奧に住んでゐるおかげで、何か仙術みたいなものを覺え込んでゐたのかも知れない。
何の造作も無く綺麗に瘤をむしり取つた。
と言ひ出し、鬼たち互ひにひそひそ小聲で相談し合ひ、どうもあの頬ぺたの瘤はてかてか光つて、なみなみならぬ寶物のやうに見えるではないか、あれをあづかつて置いたら、きつとまたやつて來るに違ひない、と愚昧なる推量をして、矢庭に瘤をむしり取る。
無智ではあるが、やはり永く山奧に住んでゐるおかげで、何か仙術みたいなものを覺え込んでゐたのかも知れない。
何の造作も無く綺麗に瘤をむしり取つた。