太宰治 『お伽草紙』 十年ほど前、(私も、としをとつたものだ)沼津の海濱の宿で一夏を送つた事があつたけれども、あの時、あの濱に、甲羅の直徑五尺ちかい海龜があがつたといつて、漁師たちが騷いで、私もたしかにこの眼で見た。 赤海龜、といふ名前だつたと記憶する。 あれだ。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア