ここを越えて行くのは、人間では、あなたが最初で、また最後かも知れません。
くるりと龜はひつくりかへつたやうに、浦島には思はれた。
ひつくりかへつたまま、つまり、腹を上にしたまま泳いで、さうして浦島は龜の甲羅にくつついて、宙返りを半分しかけたやうな形で、けれどもこぼれ落ちる事もなく、さかさにすつと龜と共に上の方へ進行するやうな、まことに妙な錯覺を感じたのである。
ここを越えて行くのは、人間では、あなたが最初で、また最後かも知れません。
くるりと龜はひつくりかへつたやうに、浦島には思はれた。
ひつくりかへつたまま、つまり、腹を上にしたまま泳いで、さうして浦島は龜の甲羅にくつついて、宙返りを半分しかけたやうな形で、けれどもこぼれ落ちる事もなく、さかさにすつと龜と共に上の方へ進行するやうな、まことに妙な錯覺を感じたのである。