と兎は平然と手きびしい引導を渡して、それから、ふいと別の何か素晴らしい事でも思ひついたらしく急に眼を輝かせ、笑ひを噛み殺してゐるやうな顏つきで狸のはうに向き直り、「それぢやあね、こんど一ぺんだけ、ゆるしてあげる。
あれ、寄つて來ちや駄目だつて言ふのに。
油斷もすきもなりやしない。
と兎は平然と手きびしい引導を渡して、それから、ふいと別の何か素晴らしい事でも思ひついたらしく急に眼を輝かせ、笑ひを噛み殺してゐるやうな顏つきで狸のはうに向き直り、「それぢやあね、こんど一ぺんだけ、ゆるしてあげる。
あれ、寄つて來ちや駄目だつて言ふのに。
油斷もすきもなりやしない。