太宰治 『お伽草紙』 と呟く。 これは如何にも奇怪である。 どんな極惡人でも、自分がこれから殘虐の犯罪を行はうといふその直前に於いて、山水の美にうつとり見とれるほどの餘裕なんて無いやうに思はれるが、しかし、この十六歳の美しい處女は、眼を細めて島の夕景を觀賞してゐる。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア