太宰治 『お伽草紙』 さうして時々、默つてお勝手から餌を一握り持つて來て、ばらりと縁側に撒いてやる。 その雀が、いまお婆さんの退場後に、はたはたと軒下から飛んで來て、お爺さんの頬杖ついてゐる机の端にちよんと停る。 お爺さんは少しも表情を變へず、默つて雀を見てゐる。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア