先夜、音樂學校の古川といふ人が、お見えになり、その御持參の鞄から葛原しげる氏の原稿を取り出し、私に讀ませたのですが、生れつき小心な私は、讀みながら、ひどく手先が震へて困りました。
かういふ事が、いつか必ず起るのではないかと、前から心配してゐたのでした。
私は、「新風」といふ雜誌の七月創刊號に、「盲人濁笑」といふ三十枚ほどの短篇小説を發表しました。
先夜、音樂學校の古川といふ人が、お見えになり、その御持參の鞄から葛原しげる氏の原稿を取り出し、私に讀ませたのですが、生れつき小心な私は、讀みながら、ひどく手先が震へて困りました。
かういふ事が、いつか必ず起るのではないかと、前から心配してゐたのでした。
私は、「新風」といふ雜誌の七月創刊號に、「盲人濁笑」といふ三十枚ほどの短篇小説を發表しました。