けれども、さらに多くの讀者に自分の作品を讀んでもらひたいのは、著者たるものの、ひそかな願望にちがひない。
また、なんとかして、わづかな部數でも刷つて讀者の求めに應じたいといふのも、書房主たるものの眞情であらう。
竹村書房主は沈思のあげく、かうしたらどうでせう、この紙不足の折に兩書とも再版などは、とても出來るものではありませんし、この二つの著書から特に著者の氣にいりの同じ匂ひの作品ばかりを寄せ集めて一本にまとめたら、といふ意見を提出した。
けれども、さらに多くの讀者に自分の作品を讀んでもらひたいのは、著者たるものの、ひそかな願望にちがひない。
また、なんとかして、わづかな部數でも刷つて讀者の求めに應じたいといふのも、書房主たるものの眞情であらう。
竹村書房主は沈思のあげく、かうしたらどうでせう、この紙不足の折に兩書とも再版などは、とても出來るものではありませんし、この二つの著書から特に著者の氣にいりの同じ匂ひの作品ばかりを寄せ集めて一本にまとめたら、といふ意見を提出した。