北山さんといふ詩人は、雪の夜路を私と二人で歩いて、北山さんはその夜、特に新しい軍靴をはいて私に歡迎の心意氣のほどを見せてくれたのですが、新しい軍靴は雪に滑つて、北山さんは、何度も何度もころびました。
北山さんは、一升瓶を持參してゐたので、私は、北山さんのころぶ度に、ひやりとしました。
また對馬さんといふ詩人は、私を黒石の隣村に連れて行つて、座談會をひらきましたが、村の人は坊主のお説教と間違つたのか、ぢいさん、ばあさんが、たくさん集つたのには、閉口しました。
北山さんといふ詩人は、雪の夜路を私と二人で歩いて、北山さんはその夜、特に新しい軍靴をはいて私に歡迎の心意氣のほどを見せてくれたのですが、新しい軍靴は雪に滑つて、北山さんは、何度も何度もころびました。
北山さんは、一升瓶を持參してゐたので、私は、北山さんのころぶ度に、ひやりとしました。
また對馬さんといふ詩人は、私を黒石の隣村に連れて行つて、座談會をひらきましたが、村の人は坊主のお説教と間違つたのか、ぢいさん、ばあさんが、たくさん集つたのには、閉口しました。