この創作集の末尾に、田中君が跋文を書き添へてゐるやうですが、それに據れば、「俺の過去は醜惡で複雜、まともに語れるものではない。
この醜くさは、顏が赧くなつて脇の下から冷汗ものだ、などといふ體裁の好いものではなかつた筈だ。
と慚愧に轉倒してゐるやうでありますが、それは田中君の主觀であつて、何も君そんなに下品がらなくてもいいぢやないか、と私は言ひたくなりました。
この創作集の末尾に、田中君が跋文を書き添へてゐるやうですが、それに據れば、「俺の過去は醜惡で複雜、まともに語れるものではない。
この醜くさは、顏が赧くなつて脇の下から冷汗ものだ、などといふ體裁の好いものではなかつた筈だ。
と慚愧に轉倒してゐるやうでありますが、それは田中君の主觀であつて、何も君そんなに下品がらなくてもいいぢやないか、と私は言ひたくなりました。