もと吉野山参りの先達をなんべんもやった亀菊さんは、ひさしぶりに鳴らしてやろうというので、宝蔵倉からほら貝をとり出してきました。
しかしひとふきふいてみて、おどろいたことにもうそのほら貝は、しゅうしゅうという音をたてるばかりで、鳴りませんでした。
「こりゃ、ひびがはいっただかや」と亀菊さんはいいましたが、息子の亀徳さんがふいたら、そのほら貝はよい音で鳴ったのです。
もと吉野山参りの先達をなんべんもやった亀菊さんは、ひさしぶりに鳴らしてやろうというので、宝蔵倉からほら貝をとり出してきました。
しかしひとふきふいてみて、おどろいたことにもうそのほら貝は、しゅうしゅうという音をたてるばかりで、鳴りませんでした。
「こりゃ、ひびがはいっただかや」と亀菊さんはいいましたが、息子の亀徳さんがふいたら、そのほら貝はよい音で鳴ったのです。