新美南吉 『最後の胡弓弾き』 大きな赤犬が、入口の用水桶の下にうずくまってこちらを見ているのだった。 「松つあん、さき行ってや」と木之助は泣きそうになっていった。 「馬鹿、胡弓がさき行くじゃねえか」と松次郎は吐き出すようにいったが、松次郎の眼も恐ろしそうに犬の方を見ていた。 新美南吉の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア