トラ――恐ろしい名だな、おとなしい犬だと小父さんはいったが嘘だろう、と木之助は思いながら立派な広い入口をはいった。
正面に衝立が立っていて、その前に三宝が置いてある、古めかしいきれいな広い玄関だった。
胡弓や鼓の音がよく響き、奥へ吸いこまれてゆくようで自分ながら気持ちがよかった。
トラ――恐ろしい名だな、おとなしい犬だと小父さんはいったが嘘だろう、と木之助は思いながら立派な広い入口をはいった。
正面に衝立が立っていて、その前に三宝が置いてある、古めかしいきれいな広い玄関だった。
胡弓や鼓の音がよく響き、奥へ吸いこまれてゆくようで自分ながら気持ちがよかった。