やがて衝立の向うに、とんとんという足音が聞えて来ると、女中はついと身を翻して何処かへ行ってしまい、代りにさっきの優しい主人があらわれた。
「どうだうまいか」といって、主人はそこにかがんだ。
松次郎が胸に閊えたので拳でたたいていると、おやあいつ、お茶を持って来なかったんだな、いいつけといたのに、と呟いた。
やがて衝立の向うに、とんとんという足音が聞えて来ると、女中はついと身を翻して何処かへ行ってしまい、代りにさっきの優しい主人があらわれた。
「どうだうまいか」といって、主人はそこにかがんだ。
松次郎が胸に閊えたので拳でたたいていると、おやあいつ、お茶を持って来なかったんだな、いいつけといたのに、と呟いた。