なおも木之助がすすめると、風呂の下を焚いていた松次郎のお内儀さんがいった。
「木之さん、あんたは大人しいから、たとい五十銭でも貰えば貰っただけ家へ持って来るからええけど、うちの人は呑ん兵衛で、貰ったのはみんな飲んでしまい、まだ足らんで、持っていった銭まで遣ってくるから困るよ。
それで今年はもう止めておくれやとわたしから頼んでいるだよ」
なおも木之助がすすめると、風呂の下を焚いていた松次郎のお内儀さんがいった。
「木之さん、あんたは大人しいから、たとい五十銭でも貰えば貰っただけ家へ持って来るからええけど、うちの人は呑ん兵衛で、貰ったのはみんな飲んでしまい、まだ足らんで、持っていった銭まで遣ってくるから困るよ。
それで今年はもう止めておくれやとわたしから頼んでいるだよ」