味噌屋の主人にさえ聴いてもらえばそれで木之助はもう満足だったのである。
それからまた数年たって門附けは益々流行らなくなった。
五、六年前までは、遠い越後の山の中から来るという、角兵衛獅子の姿も、麦の芽が一寸位になった頃、ちらほら見られたけれど、もうこの頃では一人も来ない。
味噌屋の主人にさえ聴いてもらえばそれで木之助はもう満足だったのである。
それからまた数年たって門附けは益々流行らなくなった。
五、六年前までは、遠い越後の山の中から来るという、角兵衛獅子の姿も、麦の芽が一寸位になった頃、ちらほら見られたけれど、もうこの頃では一人も来ない。