新美南吉 『最後の胡弓弾き』 木之助はすっぽりほっぽこ頭巾をかむって歩き出した。 町の物音や、眼の前を行き交う人々が何だか遠い下の方にあるように思われた。 木之助の心だけが、群をはなれた孤独な鳥のように、ずんずん高い天へ舞いのぼって行くように感ぜられた。 新美南吉の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア