新美南吉 『最後の胡弓弾き』 青くむくんだ女主人は、きつい眼をして木之助の顔を穴のあくほど見た。 そこで木之助は財布から三十銭を出して火鉢の横にならべた。 「まことに勝手なこといってすまんが、あの胡弓は三十年も使って来たもんで、俺のかかあより古くから俺につれそっているんで」 新美南吉の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア