しかし職人や武士や百姓はたくさん通りますが坊さんはなかなか通りません。
やつと一人来たと思つて、袖にすがつて頼んで見ると、その坊さんは自分には立派なお寺があるから、そんな山の中の小淋しい堂守になどなる気はないと、すげなくことはつていつてしまふといふぐあひでした。
そこで、だいぶん日も西にかたむいたので、百姓は、がつかりしてゐたのでした。
しかし職人や武士や百姓はたくさん通りますが坊さんはなかなか通りません。
やつと一人来たと思つて、袖にすがつて頼んで見ると、その坊さんは自分には立派なお寺があるから、そんな山の中の小淋しい堂守になどなる気はないと、すげなくことはつていつてしまふといふぐあひでした。
そこで、だいぶん日も西にかたむいたので、百姓は、がつかりしてゐたのでした。