大事な息子が、足をかかへてうんうん苦しんでゐるのです。
それから菊次さんの家では、上を下への大騒ぎがはじまりました。
菊次さんの左足の痛みをしづめるために、手拭に熱い湯をしませてしばつて見たり、芥子粉を湯でこねて足にべつたりぬりつけて見たり、ひざの下にそら豆くらゐの灸をすゑて見たり、たね茄子を焼いて二つに割り、まだ熱いうちに足のうらにはりつけて見たり、そのほか、貧しい百姓家としてできるかぎりの手当をして見たのであります。
大事な息子が、足をかかへてうんうん苦しんでゐるのです。
それから菊次さんの家では、上を下への大騒ぎがはじまりました。
菊次さんの左足の痛みをしづめるために、手拭に熱い湯をしませてしばつて見たり、芥子粉を湯でこねて足にべつたりぬりつけて見たり、ひざの下にそら豆くらゐの灸をすゑて見たり、たね茄子を焼いて二つに割り、まだ熱いうちに足のうらにはりつけて見たり、そのほか、貧しい百姓家としてできるかぎりの手当をして見たのであります。