菊次さんはもうずゐぶん歩いて来たやうに思ふのですが、いつかう路がつきるやうすもありません。
ふりかへつて見ると、歩いて来た路は、菖蒲の紫の花にふちどられてまつすぐにつづき、遠くなるほど細くなり、乳色のもやの中に消えこんでゐました。
これから行かうとする方の路もまたさういふぐあひで、はては乳色のもやの中に消えこんでゐます。
菊次さんはもうずゐぶん歩いて来たやうに思ふのですが、いつかう路がつきるやうすもありません。
ふりかへつて見ると、歩いて来た路は、菖蒲の紫の花にふちどられてまつすぐにつづき、遠くなるほど細くなり、乳色のもやの中に消えこんでゐました。
これから行かうとする方の路もまたさういふぐあひで、はては乳色のもやの中に消えこんでゐます。