これでは帽子の徽章を見なくても、山家から出て来たことはわかるでせう。
第一、町の人は、こんなふうに、魂をぬかれたやうに、きよろんきよろんとあたりを見てゐたり、荷馬車にぶつかりさうになつてどなりつけられたりはしません。
ところが、この、きよろんきよろんが二人ともやめられないのでした。
これでは帽子の徽章を見なくても、山家から出て来たことはわかるでせう。
第一、町の人は、こんなふうに、魂をぬかれたやうに、きよろんきよろんとあたりを見てゐたり、荷馬車にぶつかりさうになつてどなりつけられたりはしません。
ところが、この、きよろんきよろんが二人ともやめられないのでした。