店の前までくると、入口の擦硝子の大戸の前には、冬の午後の、かじかんだ日ざしをうけて、一つ一つの葉の先に、刺のある蘭の小さい鉢が二つおいてありました。
蘭の根もとには卵の殻が伏せてあつて、それに道の埃がつもつて、うそ寒いやうに見えました。
しかし店の中は、擦硝子で、よくは見えませんが、温かさうな湯気が立つてゐます。
店の前までくると、入口の擦硝子の大戸の前には、冬の午後の、かじかんだ日ざしをうけて、一つ一つの葉の先に、刺のある蘭の小さい鉢が二つおいてありました。
蘭の根もとには卵の殻が伏せてあつて、それに道の埃がつもつて、うそ寒いやうに見えました。
しかし店の中は、擦硝子で、よくは見えませんが、温かさうな湯気が立つてゐます。