いつも二人の髪を刈つたのは、お父さんかお母さんの手に握られたバリカンでした。
そのバリカンはもう五六年前から、ひどく調子がわるく、ときどき、ぐわツと大きく噛みついて、とることもどうすることもできなくなつてしまふやうなしまつでしたので、二人は、家で髪を刈ることをあまり好んではゐませんでした。
二人は眼の前にある立派な腰掛を見ました。
いつも二人の髪を刈つたのは、お父さんかお母さんの手に握られたバリカンでした。
そのバリカンはもう五六年前から、ひどく調子がわるく、ときどき、ぐわツと大きく噛みついて、とることもどうすることもできなくなつてしまふやうなしまつでしたので、二人は、家で髪を刈ることをあまり好んではゐませんでした。
二人は眼の前にある立派な腰掛を見ました。