新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 松さんが隠して持つて来た斧をば、薪を割らうとするやうに振りあげたときには、栄蔵はまだ、松さんが何をするつもりなのか、解らなかつた。 だが次の瞬間には、足元の白く乾いた砂の上に、襟巻のやうなものが、おつぽり出されてあつた。 それが鹿の仔であつた。 新美南吉の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア