新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 しかし栄蔵は、向かふの方でお母さんが呼んででもゐるかのやうに、ふり向きもせず走つていつた。 しかも、お母さんも誰もゐない、はてしなく続いてゐる汀を、西の方に向かつて。 灯をともす時分になつて、半里ばかり西の方に住んでゐるれふしが、栄蔵をつれて来た。 新美南吉の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア