新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 まるで魂をぬかれた人間のやうに、栄蔵はうつろな眼をしてゐた。 二、三ときまへ着せかへて貰つたよい着物は、潮と汗でぐつしより濡れ、縫目にはいつぱい砂がはいつてゐた。 ほそつこい白い足は、貝殻や小石の角で切られたのか、傷だらけであつた。 新美南吉の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア