新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 虱のしなびた小さい体の中に、まだ僅かに命が残つてゐたのである。 そこで武士は面白くなり、腕をまくつて、柔らかなところに虱をのせて見た。 虱は草臥れはてた人のやうに、のろのろ動いてゐたが、やがて武士は自分の腕が痒くなるのを覚えた。 新美南吉の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア