新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 年とつたお坊さんの話はこれで終つた。 栄蔵は話に深くひきこまれてゐたので、終つてもしばらくは夢見るやうな眼で、お坊さんの前に立つてゐた。 栄蔵の眼には、まだ青い月夜が見えてをり、その耳には、人の世の美しさをうたふ横笛の音が聞えてゐた。 新美南吉の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア