お父さんとお母さんは、しばらく栄蔵の顔を愛情のこもつた眼指でみつめただけで、何もいはなかつた。
何もいはなかつたことが、かへつて二人の心配がどれほど大きかつたかを物語つてゐた。
栄蔵は両親に気苦労させたことを、すまないと思ひながらも、何か心に満足を覚えた。
お父さんとお母さんは、しばらく栄蔵の顔を愛情のこもつた眼指でみつめただけで、何もいはなかつた。
何もいはなかつたことが、かへつて二人の心配がどれほど大きかつたかを物語つてゐた。
栄蔵は両親に気苦労させたことを、すまないと思ひながらも、何か心に満足を覚えた。