そして新太郎ちやんは、土間から庭へ出て、縁側へ来ることが出来たからである。
紙鳶はなるほど立派なものであつた。
障子の三分の一位のます紙鳶で、指で弾くとぱんぱんと音がするほどよく張られたよい紙に、卵位の眼を剥き出して、あごが船の形にしやくれてゐる役者の似顔が、匂ふやうな絵具で描かれてあつた。
そして新太郎ちやんは、土間から庭へ出て、縁側へ来ることが出来たからである。
紙鳶はなるほど立派なものであつた。
障子の三分の一位のます紙鳶で、指で弾くとぱんぱんと音がするほどよく張られたよい紙に、卵位の眼を剥き出して、あごが船の形にしやくれてゐる役者の似顔が、匂ふやうな絵具で描かれてあつた。