紙鳶の好きな新太郎ちやんは、出来ることなら手を触れさせて貰ひたかつた。
骨の工合や、紙の張り加減など、さはつて見なければよく解からぬからである。
しかしそれをいひ出す前に、自分のみすぼらしい服装や、背中に負つてゐる赤ん坊のお腫物のことを、憶ひ出してしまふのであつた。
紙鳶の好きな新太郎ちやんは、出来ることなら手を触れさせて貰ひたかつた。
骨の工合や、紙の張り加減など、さはつて見なければよく解からぬからである。
しかしそれをいひ出す前に、自分のみすぼらしい服装や、背中に負つてゐる赤ん坊のお腫物のことを、憶ひ出してしまふのであつた。