一軒の船宿のところへ来ると、新太郎ちやんは、ここだよといふやうに、栄蔵の方へにこにこと笑つておいて、勝手口からはいつていつた。
そして間もなく出て来ると、垢にまみれた猿みたいな掌を、ぱつと開いて、真中に四角な穴のあいたお鳥目を一つ見せた。
これで解つた。
一軒の船宿のところへ来ると、新太郎ちやんは、ここだよといふやうに、栄蔵の方へにこにこと笑つておいて、勝手口からはいつていつた。
そして間もなく出て来ると、垢にまみれた猿みたいな掌を、ぱつと開いて、真中に四角な穴のあいたお鳥目を一つ見せた。
これで解つた。