新太郎ちやんも、栄蔵と同じ感を抱かされたらしく、情ないやうな微笑をちよつとうかべながら、持つて来た紙鳶を、蔵の入口にもたせかけた。
惣兵衛ちやんは矢を削つてしまふと、前垂から緑い削り屑を、はらひ落しながら、ふと紙鳶に眼をとめた。
――よしッ、と栄蔵は、期待で胸がをどつた。
新太郎ちやんも、栄蔵と同じ感を抱かされたらしく、情ないやうな微笑をちよつとうかべながら、持つて来た紙鳶を、蔵の入口にもたせかけた。
惣兵衛ちやんは矢を削つてしまふと、前垂から緑い削り屑を、はらひ落しながら、ふと紙鳶に眼をとめた。
――よしッ、と栄蔵は、期待で胸がをどつた。